「せっかくのマイホーム、玄関まわりでもっと快適にできたかも…」
実際に住んでから、玄関ポーチの設計に“もう少しこうしておけばよかった”という後悔の声はとても多いです。特に外構計画は後回しになりがちですが、間取りと一緒に考えることで、グッと満足度の高い住まいになります。
今回は、私自身の経験もふまえて、よくある後悔とその対策ポイントを5つにまとめました。これから家づくりをする方、外構まで満足したい方はぜひチェックしてみてくださいね◎

1. 玄関ポーチの奥行は“最低でも1200mm”がおすすめ
まず大切なのは、玄関ポーチの奥行(奥への長さ)です。 よくある間取りでは「900mm」で設計されることがありますが、これは非常に狭いです。
特に、開き戸タイプの玄関ドアの場合、扉を全開にしただけで900mmを占有してしまいます。 つまり、それだけでポーチがいっぱいになり、人が安全に立つスペースが確保できません。
さらに、雨の日に傘をさしたまま出入りする、小さなお子さんや荷物を持っての出入り… 想像すると、900mmでは日々ストレスがかかるのが分かります。
おすすめは1200mm程度。 ただし、敷地の都合でどうしても難しい場合は、以下のような工夫も検討しましょう。
- 開き戸をやめて引き戸にする
- 幅方向を広げて対応する
2. ポーチの幅は“1800mm”あると安心
奥行きとセットで考えたいのが「幅」。 こちらも、使いやすさと動線を意識して設計しておくと、後々の満足度が違います。
たとえば、開き戸を開けたときには人が横に避けるスペースが必要になりますし、 将来的に宅配ボックスを玄関ポーチに設置したいという場合も、幅が足りないと設置できません。
おすすめは:
- 玄関扉900mm
- 開口側スペース600mm
- 反対側スペース300mm =合計1800mmで快適な幅に!

3. 動線は「駐車場」+「道路」からも想定して
間取り作成時に意外と見落としがちなのが、「玄関ポーチまでの動線」です。 ハウスメーカーからの間取り図では、提案されない事も
実際の暮らしでは駐車場からの動線と道路からの動線の2パターンがあるととても便利です。
プランニングの現場では、
- 駐車場から最短で玄関へ行けるか?
- 門柱の位置や扉の開き方はどうか?
- マス(排水や配管の点検口)の位置と干渉しないか?
といったポイントが、外構設計のネックになることも。 だからこそ、間取り段階から外構も並行して考えることが非常に重要なんです。
4. モルタル階段、見た目は良いけど注意点も多い!

最近人気のスタイリッシュな外観に合わせて、玄関ポーチをモルタル仕上げにするケースも増えています。 たしかにグレーで無機質な雰囲気はおしゃれですが、実は注意点も。
- 雨や泥でとにかく汚れやすい
- 汚れがしみこみやすく掃除しづらい
- 軒がないと特に汚れの差が顕著に出る
- 後からタイル仕上げに変更するのは難しい
特に、モルタル階段のリフォームはコストが高く、施工自体を断られることもあるので、慎重に選ぶ必要があります。
5. おすすめの代替案|おしゃれ×機能性を両立させよう!
モルタルの雰囲気が好きな方に向けて、代替案もご紹介します。
① 大判タイルを使用する 一般的な玄関タイル(300角)ではなく、600角以上の大判タイルを使えば、 モダンでスタイリッシュな印象を出しながら、メンテナンス性も良好です。
② 門柱などの壁面にモルタル風素材を使う 床面は雨や汚れがつきやすいため、モルタルテイストは壁に採用する方が◎ 将来的に仕上げを変更する際も、壁の方が対応しやすいです。
まとめ|玄関ポーチは“間取り段階”から外構と一緒に考える!
玄関ポーチは、家の「顔」であり、日々使う場所。 ちょっとした設計ミスが、暮らしのストレスや後悔につながります。
- 奥行は1200mmを目安に
- 幅は1800mmあると安心
- 動線は複数パターンで想定
- モルタル階段は汚れ&施工性に注意
- タイルや壁面素材で工夫しよう!
後悔のないマイホームを実現するためにも、外構の視点を間取り段階から取り入れていきましょう!
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